先日、無事に10年ぶりとなる親子三代展 「KIMFES2」が終了いたしました。

たくさんのご来場、誠にありがとうございました!

今回は展示の様子をご紹介させていただきます。

 

 

2013年におこなった第1回目と同じ、北青山にあるGALLERY HOUSE MAYAにて展示をさせていただきました。

MAYAさんは地上のギャラリーと地下のギャラリーに分かれているのですが、前回と同じ配置で、地上が父、地下が祖父と私の展示でした。

 

 

まずは地上ギャラリーの父の作品からご紹介させていただきます。

父はアーティストとしても活躍しているイラストレーターで、普段はアクリル絵の具やコラージュといった技法を使って作品を作ることが多いのですが、

キャリア30年目となる今回の展示では、「デジタルコラージュ」というこれまでとは新しい技法に挑戦していました。

 

 

こちらで全ての感想を話すと1000字くらいになってしまいそうなので、今回は割愛しますが、

色鮮やかで個性豊かな作品たちにぐるっと囲まれたギャラリー全体は光に溢れた空間になっていて、

私自身すごく明るいパワーを沢山いただきました。

鮮やかでおしゃれで明るくて唯一無二の作品たち、とても良かった…!

 

作品の一人一人のお名前がユーモアで可愛くて、添えられていることばも私たちに寄り添い語りかけてく語り掛けてくるような、

あたたかいメッセージが込められていました。

 

 

父は数年前からオンラインの絵画教室をおこなっていて、全国に生徒さんが120人以上いるのですが、

この展示では毎日生徒さんが福岡や大阪、京都など遠くからもたくさん駆けつけてくださって、

素敵なコミュニティを作っていて素晴らしいなあと、日々感動しておりました。

 

そんな父の日々の活動はいつも応援しているけれど、

やっぱり一番尊敬する瞬間はビビッと痺れるようなかっこよさの作品を間近で見た瞬間だなあと

今回作品をじっくり見て、改めて実感しました。

世界中どこを探しても、私は父より好きな作品を作るアーティストは見つからないと思います。

 

 

続いて、祖父と私の作品を展示させていただいた、地下ギャラリーMAYA2のご紹介です。

 

 

階段を下ると、縦長の広いギャラリーになっています。

 

 

左手には祖父の作品と、今回特別ゲストとして、アニメーターの大橋学さんの作品も展示させていただきました。

ご来場の方には詳しくご紹介させていただいたりもしていたのですが、大橋学さんは祖父の後輩にあたるスーパーアニメーターさんです。

大橋さんとは、2013年のキムフェスの時に初めてご挨拶させていただきました。

それから大橋さんの個展にお伺いさせていただくようになり、翌年は銀座のグループ展でご一緒させていただき、

その後も度々共有の知人のアニメーターさんの個展へ一緒に伺ったりと、晩年まで大変お世話になっていました。

 

大橋さんが個展を開くと、会場が毎日大橋さんのことが大好きな方でいっぱいになるような、絵を描くことへの熱意と、愛に溢れたとても素敵な方で、

おこがましいけれど、私にとっては本当の優しいおじいちゃんのような、あたたかい思い出の時間を沢山過ごさせていただいた方です。

 

今回の親子三代展のことは、大橋さんには数年前から計画を話させていただいていて、その時からゲスト出演のお話を提案してくださっていたので、

展示前にご家族の方にご連絡を取り、大切な作品をお貸しいただけることになりました。

 

10年前と違ってふたりはもう天国ですが、3人で同じ空間に展示ができたことは私に取って本当に光栄なことで、

KIMFES2が実現したことと同じくらい、嬉しかった出来事のひとつです。

 

 

祖父の原画を展示するのは2018年の祖父のお別れ会ぶりだったので、

アニメ関係者の方にも沢山お越しいただき、久しぶりにご挨拶できた方々もいて胸がいっぱいでした。

 

祖父の原画はコピー用紙くらいの大きさに鉛筆でざくざくと描かれたものなのですが、

身近な画材であることが信じられないくらいかっこよくて、動きと力強さがあります。

 

父も私も、祖父とは全く違う表現方法を続けているけれど、ギャラリーオーナーさんには「絵に対する情熱が共通してますね」と言っていただけて、

そのお言葉がとても嬉しかったです。

 

 

向かいの壁に私の作品を展示させていただきました。

2013年のキムフェスではA5〜A3くらいの木パネル30枚にアクリル絵の具で描いた作品を展示したので、

今回はあえて同じ技法で、今までで一番大きな作品に挑戦しました。

 

 

「ゆめごこち」

910mm × 2181mm

木パネル・アクリル絵の具

 

写真だと色や風合い、スケール感をなかなかお伝えできないことが残念ですが、

F30号のパネルを横に3枚繋げた、横幅が2m以上ある作品です。

 

 

ゆめごこち

どこまでも続く草原で
まどろんでいた

動物たちがそっと集まり
ふわりと心地よい眠りにつく

穏やかな光が包み込み
優しくささやいた

「あなたのそばに、いつもいるよ」

大地と空はつながって
生命の息吹がひとつになる

ちいさな花々が顔を覗かせ
ほほえみは絶え間なく広がっていく

たくさんの命と共に
心は幸せに満ちあふれている

あなたは心の中に住みついた
その穏やかなほほえみを絶やさずに

星になるその日まで
ゆめを絵描き続ける

この空に誓いをこめて
きらきら輝く

 

今回、作品に込めた想いを別の角度からも伝えたいなと思い、

説明のキャプションではなく、物語風のことばと共に展示していました。

 

ちなみに父とはお互いにどんな作品を作るか最後まで知らなかったのですが、

父もおそらく初めて作品にことばを添えていて、伝えたいことの波長もなんだか近くて、不思議な気持ちになりました。

 

 

作品に登場している動物たちにはモデルがいたり、私の周りの大切な人が好きな動物だったりします。

このロップイヤーうさぎはおばあちゃんのお家にいたロンちゃんがモデルです。

 

 

「いのり」

1167mm × 910mm

木パネル・アクリル絵の具

 

こちらはF50号の作品です。

正面の女の子のお顔を大きく描くのはおそらく2016年の初個展ぶりでした。

 

 

いのり

そのままでいて
かがやく存在よ

自分を信じ
愛する勇気を持って

光と影 すべてを包み込み
世界をあたたかく照らす時

あなたの心は
思いやりの音に満ちあふれる

優しい響きは
あたたかい喜びを育み
自然と笑顔が咲き誇る

時が過ぎても忘れないで
あなたの心は世界を彩る

 

いつもはなかなか気恥ずかしくて友人達を呼べていなかったのですが、

今回15年近くの付き合いになる美術高校の友達たちが来てくれて、「楽しんで描いているのが伝わってくる」と言ってくれて。

初めて高校の恩師にもお越しいただいたのですが、私が絵を描く楽しさを知ることができたのは高校のおかげなので、

今回先生や友人に観てもらうことができたのは一つの夢が叶ったような、そんな瞬間でした。

 

 

絵の具は透明度の高い絵の具や不透明の絵の具、パールやラメ、メディウムなど様々な種類を使っていて、

ところどころ盛り上がりがあったり、光の反射や質感が違います。

いろんな方法を試しながら描くことができました。

 

 

「うちのこ」

250mm × 250mm

デジタルイラスト・キャバスプリント

 

私の周りの大切なちいさな家族たちの似顔絵を描いた作品です。

右上の子は祖父が溺愛していたわんちゃんで、祖父の具合が悪くなってからは親戚のお家で過ごしていました。

祖父は犬が本当に大好きで、1日何時間も散歩をしているので、

地元では「いつもわんちゃんとお散歩している派手なおじいちゃん」としてちょっとした有名人でした。

 

親戚さんにはサプライズで描いていたのですが、直接展示でご覧いただくことができて良かったです .*

 

 

「みらいへ」

727mm × 606mm

デジタルイラスト・キャンバスプリント

 

今回のDM用に書き下ろしたイラストです。

デジタルイラストをこの大きさでキャンバスにするのは初めてだったので、存在感がたっぷりでした。

この絵を一番好きとおっしゃってくださる方もいて嬉しかったです。

 

中には香川や新潟、大阪など遠くからお越しいただく方もいらっしゃって、名残惜しそうにじっくり見てくださったり、

目に涙を浮かべてくださったり、私の絵に限らず、絵が持つ力って本当に素敵だなあと、今までその力を信じてきて良かったなあと思いました。

 

 

キャンバスの生地の風合いも相まって、あたたかな印象の作品になりました。

会場では80種類のポストカードを販売していたのですが、一番人気はこの子でした。

 

 

ポストカードは初めてポストカードラックを使ってみたのですが、この並んでいる様子が結構かわいくて、

写真を撮ってくださる方も多くて嬉しかったです .*

 

 

28種類の新作と、中には10年前のキムフェスの時に展示した作品をポストカードにしている絵柄もあるのですが、

1枚もお迎えが決まらなかった作品はひとつもなくて、10年前の絵柄も人気で、

それぞれの作品を愛してくださる方がいるんだなあと感じることができてジーンとしちゃいました。

 

 

こちらはフリーペーパーとグッズコーナーです。

フリーペーパーをちゃんと発行させていただくのも久しぶりだったかもしれません。

 

展示に来てくださった私の大学の唯一の友達たちは、いつものことながら漢字の誤字を見つけてくれました。

いつもありがとう。(でも最近のカレンダーは誤字してないよね、とフォローしてくれました。優しい。)

 

大学の友達たちは学校では美術の課題、放課後はオーケストラサークルでみっちり過ごした戦友的な存在でもあって、

私は日常生活も制作も音楽もへっぽこなので常にいろんなことで助けてもらっていました。

そんな友達たちとももう10年以上の付き合いで、今こうして展示にも駆けつけてくれることがとても嬉しかったです。

 

 

そして、何部作ろうか迷いに迷った初画集たちは、ありがたいことに最初の6日間で完売となりました。

300ページ近いボリュームで値段もそれなりにするものだったのに、みなさん次々とお手に取ってくださり、とても喜んでくださって、

10年間絵と向き合い続けてきて本当に良かったなと、みなさんの笑顔を見て私も喜びを噛み締めておりました。

 

4500円もするので、お手に取っていただく度に本当にありがとうございますの気持ちていっぱいだったのですが、

絵描きの友達が「これを作った努力がすごい、労力を買いたい」って言ってくれて、

なんだかそんなところまで気にかけくれるんだなと、諦めずに形にできて良かったなあと思いました。ありがとう。

 

画集は会期途中で再発注をして、印刷会社さんの頑張りにより翌週の後半戦からは在庫復活できたのですが、

完売中にお越しいただいた方や、通販を心待ちにしてくださっている方々にもお声がけをいただいているので、

改めて受注生産にて販売予定です。またお知らせさせていだきます!

 

 

そして念願だったももちーうさぎのぬいぐるみも、本当にたくさんの方がお家へ連れて帰ってくださいました…!

ももちーうさぎの「いつかぬいぐるみになってみんなのお家へ行くこと」という夢が叶いました。

本当にありがとうございました!

 

10年活動をしていると前々から応援してくださっていた方にお子様が産まれていらっしゃって、

ちいさなお子様と来てくださった方も多かったのですが、

ももちーうさぎを見てにこっとしてくれたり、後から一緒にお家で寝ているお写真を送っていただけたり、

うさぎたちがみなさんのお家でお友達になれている様子が本当に嬉しくて、感動しちゃいました。

 

 

最後に、今回の展示は私にとって、立派なギャラリーさんで2週間もドーンと展示をさせていただくこと自体が久しぶりだったので、

最初はちょっぴり不安もありました。

さらに10年ぶりの祖父と父との展示、そして私にとってはおそらく20代最後の機会だったので、

この節目となる大切な展示で、久しぶりにお会いできる方にも、初めましての方にも目一杯楽しんでいただけるように、

並々ならぬ気持ちで挑んでおりました。

 

そして今回、私の中でひとつの目標がありました。

それは、家庭を持ったことで、家事やお料理、犬のお世話といった暮らしそのものと向き合う時間が増えたり、

週3日はデザインのお仕事をさせていただいていたりと、10年前とはライフスタイルの違いもある中だったので、

「暮らしも仕事も楽しみつつ、学生の頃以上の熱量で作品づくりと向き合い、大きな作品を描く」という欲張りな目標です。

 

私にとって絵を描くことはもちろん大切ですが、それと同じくらい、日々の暮らしを丁寧におこなうことも、

仕事仲間とチーム一丸となって頑張ることも大切で、

この3つが両立しているからこその今の私であると考えています。

 

そんな理想のライフスタイルを目指しながら日々自分の作品や活動と向き合うことができているのは、

私個人の力ではなくて、今回足を運んでくださったすべての方や、遠くから応援してくださった方、

そして一番近くで見てくれていた家族や友人たちのおかげです。

普段の生活や、お仕事でも、家族やたくさんの方のあたたかさに助けられてきました。

 

KIMFES2では、2013年の展示の時に来てくださった女の子が立派で素敵な女性になられていたり、

その女の子との10年前のことを思い出しちゃうような、小学生や中学生の子が初めて来てくださったり、

少しだけ入っていた楽団の仲間が毎日変わる変わる来てくださって、2回も見にくてくださって方がいたり。

しかも2回目なのにまたお菓子をくれちゃったりして、

もちろんモノが全てではなくて、皆さん時間とお金をかけて来てくださること自体が本当にありがたいことなのですが、

その方のそんなちょっとした優しさがその方らしくてあったかくて、私も一緒にうるうるしたり。

他にもずっと何年も応援してくださった方と初めてお会いできたり、久しぶりにびっくりな再会もあったり、

数え切れないくらいのミラクルがあった2週間でした。

 

こんなにもあたたかな人たちに囲まれて、次の10年のスタートを切れたことをとても幸せに思っています。

 

今回もみなさんに素敵な気持ちをもらってばかりで、私の方がパワーをいただいてしまったので、

また何か少しでもお返ししていけるように、いただいた優しさを作品に込めてみなさんにお渡しできるように、

活動を続けていければと思います。

 

今回の展示でお会いできた方はもちろん、お会いできなかった方にも、

また作品たちを直接お楽しみいただける日を楽しみに、これからも頑張ります!

 

以上、KIMFES2のレポートでした。

14日間、本当にありがとうございました!

 

momochyでした⚘

 

 

最後に、毎日の嬉しかったことを綴ったツイートをまとめておきます…! ↓

 

 

 

 

 

 

 

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